2009年10月3日(土)18:02

アイルランドは二度目の国民投票でリスボン条約批准を承認

ダブリン(AP)

アイルランドは二度目の国民投票でEU改革リスボン条約批准を三分の二の賛成をもって承認した。これはダブリンの選挙管理委員会が土曜日すべての票の集計を終えて発表したもの。賛成は67.1パーセント、投票率は58パーセントであった。EUはこのアイルランドの賛成に大きな息をついた。ドイツ政府も安堵の表情を見せた。

アイルランドは1年前の最初の国民投票でリスボン条約を53.4パーセントの反対多数で否決し、欧州連合を深刻な危機に陥れた。しかしこの間、アイルランド国民の欧州連合に対する態度は変わった。その背景にはまず、EUが社会政策や安全保障政策における同国の主権を保証し、アイルランド国民の懸念を払拭すべく努めたこと。またEUの支援によって、アイルランドが金融経済危機の影響を緩和することができたことが挙げられる。

ブライアン・カウエン首相は投票結果について、「さらに強く公正で良い欧州」に向けた決定的な一歩であると評価した。「今日、アイルランド国民は明確かつ圧倒的な票で意志を示した」。「アイルランドにとっても良い一日であり、欧州にとっても良い一日となった」。アイルランド国民はリスボン条約の利点を理解したのだ。「私たちは、ともに手を携えればより良くより強くなれることを知っている」、と首相は土曜日に語った。

アイルランド国民の明確な賛成は、チェコやポーランドのEU懐疑派を最終的な条約批准へと動かす可能性もある。両国の批准が完了してはじめて条約は発効に至る。リスボン条約はEU常任議長や統一的なEU外相相当ポストの創設を定めている。もし今回アイルランドが再度否決したならば、EUの改革は当分の間滞っていた。

原題:Iren stimmen im zweiten Anlauf fuer EU-Reformvertrag




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